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この記事は、こんな人におすすめ
- 自分の保育の現状に満足しておらず、この先進路変更したい人
- 逆に自分の保育に酔いしれ、満足しすぎている人(見聞広がります)
- 「他の人ってどんな保育しているのだろう?」と思っている人
- 保育において良い関わりとは
- S先生の事例
- K先生の事例
- M先生の事例
- SS先生の事例
- G先生の事例
はい、うきくん。です!
現役保育士してます。
保育園で働いていると、
子どもの様子を日々見るのはもちろんですが、
他の先生たちの言動
も同時に目に入ります。
そんな様子を見ながら、
「あー、今イライラしてるなあ」とか
「なんか今日機嫌よさげじゃん」とか
ひそかに考えているわけであります。笑
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普段からそういうことも考えているのね!
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日々、人間観察だよ
そんな中で、
子どもと関わるときに素敵な言葉かけをしている先生や、
絶対に真似したくない言葉かけをしている先生など、
そういったポイントにも注目しています。
人の数だけその人だけの個性があるように、
保育士の数だけ保育のやり方があるのです。
まさに十人十色、千差万別ですね。
しかしながらそれは、
良い面も悪い面も含めてのお話。
そこで今回は、私の独断と偏見で、
先輩保育士の良かった関わり5選
を紹介していきます。
私がこれまで見てきた8か月の中で、
心に残っている好事例を厳選しました。
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ここで一言語るよ
自分の世界観(保育)という枠組みを外し、
他人の言動にフォーカスすると新たな発見がある。
そんなことも学べるのではないでしょうか?
あなたの保育・育児をよりよいものにするためにも、
ぜひ最後まで見ていってくださいね。
【勉強になる!】先輩保育士の良かった関わり5選
![](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2022/07/happy-birthday-g89904f06d_640.jpg)
先輩保育士の良かった関わりを見ていくのはわかったけど、
そもそも「良かった関わり」ってなんだろう?
そんな声も聞こえてきそうなので、
まずは導入編として
良い関わりとは何か・悪い関わりとは何か
について少しお話していきます。
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なんとなくわかるけど、ざっくりしてるよね
保育において良い関わりとは
一言で言えば、
子どもの成長を促す言動
そんなとこでしょうか(私なりの考えです)
各所で言われていることですが、
- 主体性
- 自己肯定感
- 能力
これらの項目を伸ばしていくような関わりが、
結果として良い関わりと言えるのではないでしょうか。
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子どもの成長には欠かせないよね
保育において悪い関わりとは
反対に悪い関わりと聞いて思い浮かぶのは、
子どもの可能性の芽をつぶす
このような言動です。
例えば、
- 「○○しなさい」(強制)
- 「〇〇をやってはダメ」(禁止)
- 「何をやってもダメな子ね」(否定)
これらは子どもの好奇心や興味、
自主性、自信、やる気など諸々の
成長要素を破壊してしまいます。
ですが例外として、
生命や財産に関わる危険から回避するため
時と場合によっては使わざるを得ないこともあるでしょう。
いずれにせよ、
言い回し(言い方、言葉選び)
には気を付けた方がいいということは
お伝えしておきたいです。
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頭ではわかっているけど、
つい言葉や態度に出てしまう。
あるあるだよね。
それでは、
先輩保育士の好事例を紹介していきます。
S先生の事例
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子ども自身に選ばせる
S先生は一貫して
主体性の保育
を徹底してきました。
保育士になりたての私にあれこれ教えてくれたのは、
このS先生。
いわば、師匠です!笑
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あと少しで退職してしまうのでさみしい・・・。
S先生は子どもと接するとき、
たびたび子どもに選択肢を与え、
子ども自身が選んで決める機会を作っていました。
例えば、
「今オムツを替える?それともおやつを食べた後に替える?」
私はこの光景を何度も見てきました。
子どもにも自分のタイミングがあるので、
今は着替えたくない気持ちやまだ遊んでいたい気持ちなど、
子どもの気持ちを尊重しながら子どもに決断させる。
人間は誰もが、
誰かにやらされるよりも自分で決めた方が幸福度や満足感が高い
ことは各所で言われている事実ですね。
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子どもも大人も同じ人間だよね
なので保育者の声掛けを渋る子どもも、
自分で決めたことならやらざるを得ない、
自分の決断を認められた喜び、
そんなことを感じながら
自己決定する力を身につけていくのですね。
こうして与えられた選択肢を選ぶことから、
自分で考えて行動する・発言することに
つながっていくのでしょう。
ここでは深掘りしませんが、
自主性という基礎の上に、主体性という応用が成り立つ
と私は考えています。
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今日の日までありがとう、S先生!
K先生の事例
![](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2022/07/excuse-me-gd7fb3e57f_640.jpg)
「ごめんね」がゴールではない
ある日の合同保育中の話。
2歳児クラスの男の子ふたりが、
ぶつかったぶつかってないの水掛け論開始。
まあ、狭い空間だとありがちですよね。
話を聞いていっても、
片方はぶつかられて痛いと主張し、
もう片方はぶつかってない(気づいていない?)と主張。
その様子を見ていた人がいなかったので、
真実はいかに状態。
私はぶつかった可能性のある子に、
「わざとでなくても、もしかしたらぶつかったのかもしれないね。Tくんにごめんねできる?」
と話しました。
私はこのときまで、
謝ることができれば解決する
と思い込んでいました。
ですが、ぶつかった訳ではないのに、
謝ることに納得がいかない様子のGくん。
一方、ぶつかられた子は謝られもしていないので、
納得がいかない様子。
この日は冷戦状態がしばらく続き、
Tくんが先に帰ってしまいました。
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なんともモヤモヤした感じ
その後、様子を途中から見ていたK先生が、
「どうしたの?」と声をかけてくれたので、
一連の経緯と私の対応を話しました。
すると一言、
「それって謝ることが目的なのかな?」
・・・?私は考えました。え、違うのかな。
K先生の話はこんな感じでした。
今回の話で問題なのは、ぶつかったという事実。この問題行動を今後しないようにしていくのが、理想なのではないか。ぶつかったり殴ったりしたら相手を傷つける。こういった行動をしないように伝えていくのが保育者。
なるほど、そういうことか。
私は人の話を聞いて、久々に納得しました。笑
ごめんで済んだら警察はいらない
とはこのことか。
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取調べも懲役も罰金も、原因を究明し更生させるための必要事項
何かと聞く話が、
A「ごめんね」
B「いいよ」
問題。
この中には問題点というかツッコミどころが満載なのです。
- 謝れば何をしてもいいのか
- 謝られたら許さないといけないのか
- 昔ながらの悪しき慣習
- これをやらせれば楽なのは大人の都合
- なぜ謝らないといけないのか
- なぜ許さないといけないのか
- ひとりひとりの気持ちを無視しているのではないか
- テンプレ化していてもはや草
「絶対に謝らせる!」
といった考えを手放すことができないと、
問題点に対するピントが外れてしまいます。
悪気があってやった訳ではないのに、
「謝りなさい」
と言われる。
すごく嫌な気持ちになって許せないと思っていても、
「謝ってるよ。いいよは?」
と言われる。
これって、子どもの気持ちを完全に無視してますよね。
解決すべきは根本にある問題です。
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ゴールを見誤らないように注意
M先生の事例
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「見てるよ」といつでも見ていることを伝える
同じ保育室内にいても、
子どもとの距離関係が離れてしまうことがあります。
例えば、
- 食事の介助中に、他の子が手を洗いに行った場合
- 手洗いの介助中に、他の子が食事をしている場合
- 特定の子に絵本を読み聞かせしている場合
などシチュエーションはさまざま。
こういったときには、
自分一人で身の回りのことをできる子がいれば、
保育者が近くにおらず不安で何もできなくなる子もいる。
もちろん個人差もあり、日によって気分の差もあります。
反対に保育者が近くにおらず見ていないと思い、
遊び始める子どもも出てきます(体感としてこれ多い)
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人間なので体は一つ・・・。
さあ、どうする?
こうしたときに当時の私は、
「今こっちの子に集中しているから、あっちの子は見れないな」
と割り切り、遠くにいる子を気にかけながらも
特に何かをすることはありませんでした。
ある日、M先生が食事の介助をしているのを見る機会がありました。
ある子の食事を介助している途中、
他の子が食べ終わり手を洗いに行きました。
ですが、水道の前で鏡を見つめ動きません。
私は「どうするのだろう?」
と様子を何気なく見ていると、
M先生は食事の介助をしながら、
「ちゃんと見ているよ」
と目を合わせ、手洗いに行った子に声をかけました。
子どもはM先生に見られていることに気づき、
そっと手を洗い始めたのです。
「(なんと、その手があったか!)」
当時の私は驚きました。
とてもシンプルな関わりですが、
- 子どもが自分のことをしっかり見てくれてるんだと思える(安心感)
- 子どもが自分のことをしっかり見られていると思える(緊張感)
この2つをもって行動を起こさせることができると学んだのです。
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たとえ離れていても、存在を近くに感じられるね
これ以降、私も保育の中で
「ちゃんと見てるよ」
「ここから見てるからね」
など、子ども達にしっかりと見ていることを伝えるようにしています。
確かに子どもの行動が変わってきたのは言うまでもありませんね。
人間は誰しも、
自分に興味を持ってくれる人に好意を抱き、
安心感を覚えますよね。
それと一緒だなと私の中で腑に落ちたのでした。
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相手に興味を持つことは、コミュニケーションの第一歩
SS先生の事例
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子どもを愛すること
前述したS先生とは違う人です。笑
イニシャルが被るのでSS先生にしています。
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ランクがグレードアップしてるわけではないよ
SS先生は系列の他園にいた先生です。
私が入りたての頃の研修でお世話になりました。
事例と言いながらもエピソードというよりかは、
マインドセットに近いかもしれません。
SS先生はとにかく、
すきま時間にあれこれ子どもたちに仕掛けていました。
例えば、
- 外遊びへ行く前に絵本を読み聞かせる
- 給食の前にペープサートをする
など、とにかく子どもたちを飽きさせないような
工夫をところどころに散りばめていました。
保育をしていくうえで、
子どもの支度のペースや動きに個人差があり、
どうしてもタイムラグ(待つ時間)が生まれます。
SS先生はそのすきま時間をうまく活用し、
子どもたちと関わりを持つようにしていました。
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手遊びを入れるのもアリだよね
当時の私は「ほお、なるほど」といった感じ。笑
それが当たり前なのかなと思いましたが、
自園ではやっている人がいなかったので、
実際どうなのだろうと疑問符。
ですが「これはいい!」と思ったので、
ぜひ取り入れたいと感じました。
そして2日間の研修が終わり、
SS先生から最後に一言。
「子どもたちをたくさん愛してあげてくださいね!」
はい、その思い、とっても伝わってましたよ。笑
そう、私は心の中でつぶやきました。
当たり前のことなのかもしれませんが、
保育の基本は
子どもを愛すること
この一言に集約されている気がします。
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愛されるより愛したい
もらうより与える
G先生の事例
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子どもの「できた!」を尊重する
G先生は保育の道の大ベテラン。
いわば大御所とでも言えましょうか。笑
何を隠そう。
私の年より二回りくらい上のお方。
それはそれは知識も経験も豊富でございます。
そんな大ベテランのG先生は、
系列の園をまわり日々保育者の指導をしています。
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お勤めご苦労様です
私が保育士を始めたばかりのある日の昼下がりのこと。
1歳児の着替えの介助をしていました。
月齢が高い子だったので、
ほぼほぼ一人で服を着ることができる状態。
たまに介助するときがあるぐらいの子でした。
その子はオムツを替えた後、
ズボンを自分で履き始めました。
「お、さすがだね」と思いながらも、
見事に後ろ前が逆。
「あー、後ろと前が反対だったね」
と言いながら私がズボンを履かせ直そうとした次の瞬間、
G先生「そのままでいいんだよ」
と一言。
私はその意図が分からず話を聞いていった。
まず自分で履くことができたのをほめてあげるべき。たとえ間違っていても、自分でできた経験が大切。それは今直さなくても大丈夫。また後で着替えをするときにそっと直してあげればいいんだよ。
みたいな話をしてらっしゃったと思う。笑(ちょっと脚色してるかも)
私も保育について勉強していく中で、
G先生の言葉の意図がようやく理解できました。
- 自分でできた達成感を経験するのが大切(自己肯定感アップ)
- 自分でやった満足感を経験するのが大切(自己肯定感アップ)
- 大人が正してしまうと、子どもの結果(できた)や気持ち(自己肯定感)を否定することになる
- 子どもの自尊心を傷つけてしまう
大人は子どもに対して良かれと思って、
- 間違いを正す(倫理的なこと以外)
- 何でもやってあげる(できることまでも)
- 失敗しないように先回りする(生命や身体、財産の危険以外)
などしてしまいがちですが、
やりすぎには要注意。
子どもの可能性や気持ちにふたをすることとなってしまいます。
子どもの成長の芽をつぶしているとも言えますね。
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すごい大事なこと言ったよ
まとめ:先輩保育士の良かった関わり5選
![](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2022/07/child-g182919f5f_640.jpg)
今回は私のまわりにいる先輩保育士の良かった関わり5選についてお話ししました。
ざっくり内容を振り返ってみましょう。
【S先生の事例】
子ども自身に選ばせる
【K先生の事例】
「ごめんね」がゴールではない
【M先生の事例】
「見てるよ」といつでも見ていることを伝える
【SS先生の事例】
子どもを愛すること
【G先生の事例】
子どもの「できた!」を尊重する
いかがだったでしょうか?
基礎的な話もたくさんありましたが、
他の保育士の視点を取り入れるのも
ときには良い作用を生み出すかもしれません。
育児にも活用できることがあったかなと思います。
今日からでも実践できる内容もありましたね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
「子どもを愛し、自己肯定感を高める」
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