【始計篇】あらかじめ的確な見通しを立てる
- 兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり
- 一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法
- 兵は詭道なり
【作戦篇】即決し、速攻で引き上げる
- 兵は拙速を聞く
- 国の師に貧しきは、遠く輸せばなり
- 智将は務めて敵に食む
【謀攻篇】戦わずして勝つことが最強
- 百戦百勝は、善の善なるものにあらず
- 上兵は謀を伐つ
- 善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり
- 彼を知り己を知れば、百戦して殆からず
はい、うきくん。です!
あなたは勝負事に、
戦わないで勝てる方法
があるなら興味ありませんか?
今回は、有名な孫子の兵法から、
始計篇・作戦篇・謀攻篇
を抜粋、厳選して解説を交えながらご紹介します。
プライベートにも仕事にも必ず役立つマインドが、
たくさん出てきますよ。
【今日から始める】戦わないで勝つための最強マインドを極めよう【孫氏の兵法】
![](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/07/marek-piwnicki-s0PD-FogBjo-unsplash-1024x683.jpg)
【始計篇】あらかじめ的確な見通しを立てる
- 兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり
- 一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法
- 兵は詭道なり
【作戦篇】即決し、速攻で引き上げる
- 兵は拙速を聞く
- 国の師に貧しきは、遠く輸せばなり
- 敵に勝ちて強を益す
【謀攻篇】戦わずして勝つことが最強
- 百戦百勝は、善の善なるものにあらず
- 上兵は謀を伐つ
- 善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり
- 彼を知り己を知れば、百戦して殆からず
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
「孫子の兵法」は今読んでも、
役立つ本だよ
誰が読んでもためになる本と言えるでしょう。
順番に解説していきます。
【始計篇】あらかじめ的確な見通しを立てる
兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり
「戦争は、国家レベルの重大事件であり、国民の生きるか死か、国家の存亡がかかった手段である。
ゆえに、細心の注意を払い、徹底した検討が必要なのだ。」
戦争には、多くの犠牲が伴い、莫大なコストもかかります。
コスパがとても悪いので、戦う前にちゃんと考えましょうということです。
先のことは誰にもわかりません。
明日どうなるかは、神のみぞ知るといったところでしょうか。
もし戦いを挑むなら、
- 綿密なプランを練る
- 失敗したときのための代替案を用意する
- 初期コストはどれくらいかかるのか
- 失敗したときの、人的ダメージや金銭的ダメージはどれくらいか
- 人的資源はどれくらいあるか
などあらゆる角度から物事の見通しを検討し、
生き残るための可能性を見極める。
そう伝えていると言えます。
![子どもさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/bouzu-boy.png)
緊張感を持って、
戦いを始めようね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき
(準備準備ッ)
一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法
5つの視点から、
あなた自身の戦力を検討し、戦うかどうか判断していきます。
- 先を見据えて具体的な目標を立てる
- 時代を読み解き、どのように戦うか考える
- そのフィールドで戦えるのか、有利か考える
- 戦うために必要な能力・素質がそろっているか
- 自分自身に打ち勝つためのルール
例えば、各地方を回って郷土料理を広めようとする、
「お料理YouTuber」として活動したいと目標を立てます(1)
現代は、スマホやインターネットが発達したIT社会ですので、
WEBマーケティングや人同士の非接触を考慮してみましょう(2)
今やろうとしている業種では、ライバルがどれくらいいるのか、
徹底的にリサーチを行い、この先も戦っていけるのか見極めます(3)
そのうえで、料理やSNS、WEBマーケティングなど、
活動を進めていくうえで必要な知識や技能が
身についているかどうか確認してみましょう(4)
最後に、今後戦えると判断したなら、
突き進む決意を持ってください(5)
誘惑や迷いなどさまざまな障害があると思いますが、
その一つ一つに屈することなく、己を律する心が必要となります。
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5つの視点から戦うことを決めよう
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うきうき
(戦おう)
兵は詭道なり
「戦争は騙し合いである」
- できるのにできないふりをする
- 有利と思わせて虚を討つ
- 逃げるふりして反撃する
- 謙虚さを見せ、心を緩ませる
など、戦いにおいては相手を油断させることです。
猫をかぶり、警戒心を緩ませ、
相手の裏をかいたり、裏の裏をかいたり。
無防備なったところを一気に攻め立てるのも有効手段です。
ビジネスでもプライベートでも、
謙虚な姿勢を見せ相手の懐に入り込むのは、
事を運びやすくする常套手段と言えます。
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騙しが悪いこと、
なんて綺麗ごとは言ってられないよ
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき
(そうだね)
【作戦篇】即決し、速攻で引き上げる
兵は拙速を聞く
「戦争は短期決戦をすべきである。長期戦になると疲弊し、戦力は底を尽きる」
時間をかけて戦っていては、
疲れてしまい、やる気もなくなるでしょう。
無駄に長引かせては、費用もかかり、
いいことは何一つとしてありません。
仮に勝利を収めたとしても、
同様のことが言えます。
その弱った状態を狙われたらば、
後の戦いにも悪影響でしょう。
迅速に戦いを仕掛け、素早くことを運び、
早めに主導権を握り、さっと引き上げることが目標です。
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ここで風林火山をにおわせてくるんだね。
「風林火山陰雷」は孫子の兵法なのー
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき?
(陰雷?)
国の師に貧しきは、遠く輸せばなり
「軍が出隊すると国が貧しくなるのは、遠くへ物資を輸送するからである」
自分の元へ来た仕事を、何でも受ける。
そのような心構えは大切なことだけど、
不得意な分野であれば無理に受けてはいけない、
そのような教えです。
自分から遠くの分野(不得意)は、
成功にたどり着くまでの道のりは長いですよね。
不得意分野に関する知識や経験が乏しいので、
自分で調べたり、人から聞いたりして進めなければなりません。
成功までには、時間やコストなどの、
さまざまな苦難があり、
非常に遠いことがわかります。
仮に仕事を受け、もし失敗してしまったら、
自身を失うなど後悔する恐れもあります。
トラウマになってしまうかもしれません。
まわりからも「失敗者扱い」され、
いい思いはしないでしょう。
痛い思いをしないためにも、
成功するか失敗するかの可能性を、
あらかじめ見極めることが大切です。
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お天気キャスターに、
人生占いをお願いしてもできないよ
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うきうき
(お天気お天気)
敵に勝ちて強を益す
「敵に勝つことで、強さを得ること」
ここでは、敵にただ勝つだけではなく、
勝利により手に入れたものを、
自分の力に変えていくことです。
戦争では、人を倒す、モノを壊す、建物を壊すなど、
勝つためには必須の行為です。
ですが、勝利によって無傷で人や建物を
手に入れたら自軍の兵力が増していきます。
ビジネスでも同じことが言えます。
相手の社員・・・手厚い報酬で仲間に加える
相手の会社・・・新たな拠点とする
ただ勝つのではなく、
強化しながら勝利することができたら、
それに勝るものはありません。
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どんどん強くなっていくね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき
(勝利は目前)
【謀攻篇】戦わずして勝つことが最強
百戦百勝は、善の善なるものにあらず
「百戦百勝は、最善とは言えない」
戦いの果てに、相手に傷を負わせ勝利しても、
意味がないことを説いています。
つまり、
自ら傷を負い、傷を負わせ勝利するのではなく、
投降させ無傷で勝利することが大切なのです。
ビジネスでも、
ただ戦うだけでは、自分も相手も
体力を削り疲弊しますよね。
争う前に降伏させることができれば、
お互い傷つくことなく済むのです。
相手を倒し勝利することは、
手段であり目的ではありません。
本当の目的は、「戦わずして勝つ」ことです。
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勝つだけが戦いじゃないんだね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき
(戦わずして勝ちたいね)
上兵は謀を伐つ
「事前に敵の意図を見破り、策を討つ」
戦いに際しては、剣を交える前に、
まず相手の考えや作戦を知り、
その考えそのものを潰すといいます。
相手がどのように考えているのかを、
いち早く察知しなければいけません。
敵意があるか、他勢力との統合を考えているかを
知ったうえで、その考えが実行不能であると認識させるのです。
心を攻め、戦う前に降伏させることができれば、
戦わずして勝ったことになりますね。
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やる気を喪失させれば、
戦いが起きないね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき
(戦いたくないよ)
善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり
「相手を無傷のままで仲間にし、降伏させることで戦わずして勝利する」
とにかく戦わずに勝利することが、
孫子の兵法の鉄則です。
- 戦わない
- 攻撃しない
- 短期決戦
できる限り無傷で、できる限り最小限の傷で、
勝利するマインドが根底にあります。
戦えば傷を負い、
攻撃すれば反撃され、
長期戦になれば互いに疲弊します。
真っ向勝負にはマイナス要素しかないので、
頭を使って勝負に挑む必要があるのです。
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戦わずして勝つことの本質だね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うき!
(そのとおり!)
彼を知り己を知れば、百戦して殆からず
「相手の力量を知り、自分の力量も知っていれば、百戦しても負けることはない」
孫子の兵法の中で、おそらくみんなが知っている言葉です。
- 敵を知り、己を知れば、負けることはない
- 敵を知り、己を知らなければ、勝率は50%
- 敵を知らず、己を知らなければ、必ず負ける
説明するまでもありませんが、
相手と自分の双方の実力を把握していれば、
負けずに戦える方法が見えてきます。
ポイントは、勝てるとは言っていないことです。
反対に、相手と自分の双方の実力を、
全く知らなければ闇雲に戦い、必ず負けてしまいます。
敵と戦う際に必要なことは、相手についてリサーチすること、
自分の力量を過信しないことです。
- 双方の力量がわかっていれば、戦わない選択をすることもできる
- 相手の実力を過小評価し、自分の能力を過大評価しても負ける
- 自分のことも相手のことも知らない者は、愚かと言わざるを得ない
![子どもさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/bouzu-boy.png)
負けるとわかっている戦いには、
挑まないようにしようね
![おさるさん](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/05/saru3.png)
うきうき!
(現実を見る!)
まとめ:【今日から始める】戦わないで勝つための最強マインドを極めよう【孫氏の兵法】
![](https://ukikun.com/wp-content/uploads/2021/07/shaking-hands-2499618_640.jpg)
ここまでの内容を、簡単におさらいしましょう。
【始計篇】あらかじめ的確な見通しを立てる
- 兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり
- 一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法
- 兵は詭道なり
【作戦篇】即決し、速攻で引き上げる
- 兵は拙速を聞く
- 国の師に貧しきは、遠く輸せばなり
- 敵に勝ちて強を益す
【謀攻篇】戦わずして勝つことが最強
- 百戦百勝は、善の善なるものにあらず
- 上兵は謀を伐つ
- 善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり
- 彼を知り己を知れば、百戦して殆からず
戦わないで勝つポイントがたくさん出てきましたね。
「なーんだ、こんなことか」という人もいるかもしれませんが、
「孫子の兵法」として覚えておけば必ずどこかで役立ちます。
明日から早速、負けない戦い方を始めましょう!
ここまで読んでいただき、
ありがとうございました!
参考書籍:守屋洋「孫子の兵法」、田口佳史「超訳孫子の兵法」
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