この記事は、こんな人におすすめ
- おうちで絵本の読み聞かせをやってみたい人
- 絵本の読み聞かせは初めて!という人
- 子どもが読み聞かせをなかなか聞いてくれない!という人
はい、うきくん。です!
現役保育士しています。
おうちで絵本の読み聞かせ、
していますか??
絵本の読み聞かせが、
子どもの脳に良い影響を与える
という話はよく耳にします。
どうやらその話は、科学的にも正しいと証明されているようです。
参考:脳科学で証明。子どもの心を育てる「読み聞かせ」の力 – 講談社えほん通信|講談社の絵本やイベント、読み聞かせなどの情報サイト (kodansha.co.jp)
そうだったのね!
うちではテレビや動画ばかり見せていたわ・・・。
子どもはテレビが大好きだけどほどほどに。
「絵本の読み聞かせが子どもにいいことだ!」
と頭でわかりつつも、
仕事や家事、育児とたくさんのやることに追われ、
パパもママも読み聞かせをやる暇なんてありません!
と心の声が聞こえてきそうですよね。
気づいたら一日が終わっているわ・・・
たった5分でもいいんだよ
現実的な話、
例え1分2分の時間があっても、
体や心の余裕がない方もたくさんいることは
間違いないと思います。
義務的にならないようにかる~い気持ちで
もしも時間や体、心に余裕ができたときには、
5分とは言いません。
短い内容の絵本を1分間
子どもに絵本の読み聞かせをしてみてくださいね。
小さな積み重ねが大きな効果を生む
そこで今回は、
現役保育士が解説!読み聞かせの7つの注意点やポイント、コツ
について紹介していきます。
小さな注意点と、簡単なコツやポイントについて解説しているので、
かる~い気持ちで見ていってくださいね。
それでは早速、本題へ進みましょう!
【絵本】現役保育士が解説!読み聞かせの7つの注意点やポイント、コツ【すぐマネできます】
7つの注意点とポイントを解説していくよ!
読み聞かせの注意点
- 主役は絵本、主人公は聞き手
- ゆっくりとはっきり読む
- 淡々と読んでもいい
- 持ち方、めくり方
- 表紙、作者、裏表紙まで読む
- 読み聞かせる前に軽く本に目を通しておく
- 本は各ページ開き癖をつけておく
それでは順番に解説していきます。
主役は絵本、主人公は聞き手
むぅかぁしぃむぅかぁしぃ
ぅあるところにぃ!
くせがつよいよ
ここで質問です。
絵本の読み聞かせのときに、
注目してほしいところはどこでしょうか?
読み手でしょうか?いえいえ。
答えは、「絵本」
ですよね。
絵本の読み聞かせする時は、
主役は絵本、主人公は聞き手
です。
絵本を子どもに聞いてほしいから読み聞かせているのであって、
読み手やその他のものが目立つ必要はないのです。
聞いている子どもが絵本の世界観に入り込めるように、
いろいろと工夫してみましょう。
- 読み手の後ろやまわりの色を落ち着いた色にする(壁側を背中にする、シンプルな服を着る等)
- 玩具等視界にいろいろなものが入らない場所で読み聞かせる(寝室やシンプルな部屋等)
- 読み聞かせを静かに聞けるようにする(テレビを消す、静かなところで読む等)
子どもは音や見えるものに敏感です。
なるべく子どもの気が散らないように工夫しましょうね。
まずは雰囲気作りから
ゆっくりとはっきり読む
赤巻紙 青巻紙 黄巻紙
隣の客はよく柿食う客だ(早口言葉)
はやくちは、のーせんきゅー
絵本の読み聞かせする時は、
- 読むスピードは、ゆっくりと
- 一言一句、はっきりと
読み聞かせのスピードが速いと、
子どもは本の内容をよく理解できず、
本の世界観を味わうことなく先へ進むことになってしまうからです。
読み聞かせるスピードが遅い分には、
全く問題ありません。
聞いている子どもの気持ちは落ち着き、
リラックスして読み聞かせを楽しめるでしょう。
言葉の一つ一つをはっきり読むことで、
子どもは言葉を聞くことができます。
これが安心して聞くことにつながるのです。
淡々と読んでもいい
ある日!あの子は言った!
「何かが違うぅ!」
ねつがおおめだね
絵本の読み聞かせする時は、
淡々と読んでもいいのです。
変に読み手のクセや個性を入れて読み聞かせてしまうと、
絵本に対する印象が読み手のクセや個性に引っ張られてしまい、
子どもの発想力や想像力を制限してしまうからです。
登場人物になりきって読んでいたわ!
絵本の雰囲気を伝えるのは大切だけど、
演技はほどほどにね
棒読みにならないように適度なメリハリは意識しながらも、
極端な感情移入はしないようにしましょう。
持ち方、めくり方
絵本をどのような体勢で読み聞かせるかで、
持ち方やめくり方も異なるでしょう。
ここでは読み聞かせ定番の、
正面に構える方法で解説していきます。
絵本を読むねー
(あれ、持ち方忘れた・・・)
わーいわーい
絵本を片手で持ち、もう片方の手でページをめくります。
ページのめくり方は、2種類あります。
1つめは、「送り」。
自分側のページを反対へめくる(押し出す)方法です。
2つめは、「迎え」。
自分から遠いページを自分側にめくる(持ってくる)方法です。
読み聞かせの時に、「送り」をする場合は、
読み手の手で絵本を隠す(邪魔する)ことなく、
ページをめくることができます。
また、あらかじめページをめくる用意ができるので、
手際よく次ページへ移行できます。
もたつかずに読めるのね!
あらかじめシミュレーションしておくといいかも
絵本のめくり方に、厳密な決まりはないので、
利き手や本の開き方
に応じて適宜やりやすい方法をおススメします。
表紙、作者、見返し、裏表紙まで読む
(ここは読まなくてもいいか)
飛ばしてっと。むかーしむかし・・・
ちゃんとよんでよ
絵本は、
表紙、中表紙、見返し、本編、裏表紙までが絵本です。
最初から最後まで、ちゃんと絵や文字が描かれているからですよ。
子どもに絵本の全てを見せることで、
想像力を膨らませるようにしましょう。
読み聞かせる前に軽く本に目を通しておく
かの有名な、ジャネ・・・ジュ、ジュネ?
え、何この絵本。すごく読みづらい。
ねー、はやくよんでよー
あなたが絵本の読み聞かせを始める前に、
絵本全体を簡単に読んでみてください。
いざ読み聞かせをするときにスムーズに読めるはずです。
- 絵本の内容
- 流れ
- 文字
- ページをめくる感覚
絵本の内容を簡単にでも知っておくと、
子どもに絵本の内容を伝えやすくなります。
どんな絵本の内容にも意味があるものね!
絵本の意図をわかっていれば、
子どもにも何を伝えていいかがわかるね
読み慣れた本でしたら必要のないことですが、
初見の本では、
- 物語(流れや展開)
- 文字のリズム
- 総ページ
等わからないことがありますよね。
あらかじめ内容を見ておくことで、
子どもにも読み聞かせやすくなるでしょう。
本は各ページ開き癖をつけておく
・・・。
(絵本に集中)
「敵をすべて一掃するんだ。」
そうしないと、ってあれれ。
本が閉じて・・・あれ?ごめんね。
あなたが読み聞かせをする前に、
新品であっても、中古であっても
絵本は各ページ開き癖をつけておきましょう。
(中古なら必要ないかもしれませんが)
ドッグイヤーをつけるということではなく、
それぞれのページを開き、
本の中央部を手で押すことで
読み聞かせている途中で本が閉じにくくなります。
もし、読み聞かせの途中に本が閉じてしまうと、
聞いている子どもが絵本の世界観に入りきれなくなってしまいます。
集中が途切れてしまうということですね。
読み聞かせのコツ
- 心地よい声の大きさ・トーン
- 座る位置は見やすいところ
- オリジナルで読む
- 脇を締めて絵本をホールド
- 寄り道はせず、まっすぐ読み進める
- 同じ絵本を繰り返し読む
心地よい声の大きさ・トーン
子どもが聞きやすく、
絵本の世界観に入っていけるような、
声の大きさ・トーンを調整しましょう。
あまりにも気持ちが入りすぎて、
大きくなったり小さくなったりしては、
子どもたちは聞いていられません。
絵本の登場人物の、
キャラ分けを意識しすぎて、
極端に高いトーンや低いトーンを
使い分けるのも聞き苦しいですよ。
座る位置は見やすいところ
基本の「き」です。
読み手の子どもの、
性格や視力、モノの見方を考慮して、
あなた自身が適切な位置に動いてもいいですし、
子どもを見やすい場所へ誘導するのもいいでしょう。
子どもの視力は低いので、
近くで読み聞かせよう
- 1歳児→視力0.3
- 2歳児→0.5
- 3歳~6歳→0.9~1.0
オリジナルで読む
読み聞かせをするときに、
子どもを楽しませようとして、
- アドリブを入れる
- 文章を変えて読む
- 文章を省略して読む
等をしてしまう人がいますが、
やらないことをおすすめします。
絵本は、絵と文章がセットで一つの作品です。
セットで読まれることを考慮して作られているものであり、
絵本そのものが子どもへ伝えたいメッセージとなっています。
子どもの想像力や読解力を妨げないためにも、
作者の気持ちをないがしろにしないためにも、
絵本はオリジナルのまま読んであげましょう。
基本はそのまま読むこと。
応用はアレンジやアドリブ
脇を締めて絵本をホールド
読み聞かせの最中に、手元がゆるくて、
絵本がふらふら動くと、
子どもは気になり集中できません。
読み聞かせの演出の一つと考え、
本を揺らしたり動かしたりする人がいますが、
それもやめましょう。
子どもの集中力や世界観を、
邪魔してしまうからです。
絵本を動かさなくても、
子どもは絵本の世界観を想像しようとします。
ですから、絵本を読み聞かせる際は、
手首を固定し、脇を締め絵本を持つことが、
基本姿勢であり、コツです。
寄り道はせず、まっすぐ読み進める
読み聞かせの途中で、
内容や絵、文章の説明を入れたがる人がいますが、
やめましょう。
子どもが絵本の世界観を想像し、
内容を楽しんでいるところを、
その都度ぶち壊していますよ。
本の最初の前置きや最後に感想を求めることも、
やめたほうが賢明です。
強制しなくとも、子どもは気になったところは、
自ら話してくれます。
その時に、言葉を返してあげればいいのです。
子どもの想像力や気づきを大切にするためにも、
絵本の読み聞かせだけに専念しましょう。
同じ絵本を繰り返し読む
子どもが飽きてしまうまで、
同じ絵本を繰り返し読んであげましょう。
子どもの絵本への理解は、
1回目、2回目と回を重ねるごとに、
どんどん深くなっていきます。
1回目では気づかなかった気づきが、
2回目で得られたり、
2回目で見落としていたところを、
3回目で気づいたりすることがあります。
よい作品は何度読んでもあきないものです。
繰り返し読み聞かせる中で、
もし飽きてしまったときに初めて、
違う絵本を読み聞かせればいいのです。
それまでは同じ作品を繰り返し読んであげてもいいでしょう。
読み聞かせの効果
- 心を落ち着かせる
- 幸せを感じる
- 知性が磨かれる
心を落ち着かせる
子どもは親の声を聞くことで安心感を得られます。
絵本はゆったりとやさしい世界観を持つ作品が多く、
やさしい世界観と相まって、親の声を聞くことで、
子どもの心が落ち着きます。
幸せを感じる
絵本の読み聞かせは、
親と子のコミュニケーションツールの一つです。
読み聞かせは、親と子どもがいてこそ、
成り立つ行為ですよね。
子どもは親に絵本を読んでもらうことを、
自然と求めています。
読み聞かせをしてもらった後には、
幸福感や満足感が得られるものなのです。
同時に、親からの愛情や絆も感じられ、
子どもは幸せな気持ちになっていきます。
知性が磨かれる
絵本の内容と触れ合うことで、
- 知識
- 想像力
- 感性
- 感情
などあらゆる知性が磨かれます。
絵本の世界観を想像したり、
登場人物の感情を理解したり、
言葉を聞き、絵を見ることで、
さまざまなことを考えるようになります。
読み聞かせ1回ごとに、
絵本1冊ごとに、
子どもはどんどん成長するのです。
年齢別の本選び
0~1歳
文字や物語はよくわかりません。
ですから、
- シンプルな繰り返し文字(擬音語や擬声語)ex)ゴロゴロ、ワンワンなど
- シンプルで身近なものや色のはっきりしているもの ex)リンゴ、空など
- 見開きで1つの場面となっている ex)ノンタン、うさこちゃん(ミッフィー)など
のように、
全体の構成がシンプルなもの
が好ましいです。
1~2歳
言葉を話そうとする段階なので、
- 言葉に出しやすく楽しいもの(リズムや響き) ex)コロコロ、ポンポンなど
- 描写がはっきりとわかりやすい ex)テーマ、文章と絵、物語など
のように、
思わず声に出して楽しくなるオノマトペが
盛り込まれている作品が好ましいです。
3~4歳
受け答えもできるようになるので、
- ストーリー展開のあるもの ex)起承転結のある作品
- イメージをしやすいもの
など言葉や内容はシンプルであり、
物語の世界観を感じられる作品が好ましいです。
5~6歳
個性が生まれてくるので、
- その子どもに合った絵本
- お気に入りの絵本
を選び、
好きなものを読んであげたり、
読ませてあげたりしましょう。
まとめ:【絵本】現役保育士が解説!読み聞かせの7つの注意点やポイント、コツ【すぐマネできます】
いかがだったでしょうか?
ここまでの内容を簡単におさらいしましょう。
- 主役は絵本、主人公は聞き手
- ゆっくりとはっきり読む
- 淡々と読んでもいい
- 持ち方、めくり方
- 表紙、作者、裏表紙まで読む
- 読み聞かせる前に軽く本に目を通しておく
- 本は各ページ開き癖をつけておく
一つ一つは些細なことですが、
全て大切なことです。
読み聞かせを聞いている子どもがいかに快適に
絵本の世界観に浸れるかは、
読み手の一挙一動にかかっています。
とは言っても、読み手も楽しく読むことができないと
子どもを楽しませることができませんので、
ぜひリラックスして絵本を楽しみましょう。
きっと子どもも喜んでくれるはずですよ。
ここまで読んでいただき、
ありがとうございました!
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